ボーイズⅡマンの素顔に感動しました。Boyz II Men

Boyz II Men (ボーイズⅡマン)。。。、

この日は思いがけず感動する日となりました。

 

今夜のコンサートは「7時半ぴったりに始まる」、とチケットにも

記載されているのに、15分経っても一向に始まる気配がありません。

 

そして予定よりも約20分程遅れ、幕が上がりました。

ですが、スポットライトどころか、神妙な面持ちで2人が出てきました。

ショーンが、「お待たせして本当にすみません。。。

今日は残念なお知らせがあります。

実はウォンヤの声が出にくい状態で、

今夜のショーはキャンセルをお願いする事に

なってしまいました。。。

 

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彼は自分抜きで、2人で何とかやってくれないかと頼みましたが。。。。、

僕たちは3人が揃ってボーイズⅡマンです。

 

せっかく今夜ここへ来て下さり、楽しみにしていただいた皆様には

本当に心苦しいのですが。。。ご理解いただければ。。。

今日の公演中止をお願いしたいのです。。。」

 

このスピーチの時、観客は既にドリンクを楽しみながら

今か今かと待ちわびていましたので、

ようやく登場した彼らに歓声をあげた直後のあまりにも突然の事で、

落胆の声もあがりました。

 

ですが、事情がわかり、観客が静まった中で、

その声が殆ど出ないウォンヤが一生懸命に振り絞るように、

 

「本当に皆様、申し訳ありませんでした。。。

こんな事態になってしまって。。。、何と情けなく。。。、

自分のせいで。。。、どれだけ皆様を失望させたかと思うと。。。、

本当に言葉もなく。。。、お詫びの申しようもありません。。。、

本当に、本当にすみません、本当にお許し下さい。。。」、と

 

涙を浮かべ、ショーンもネイザンも天を仰いで

涙がこぼれないように必死に堪え立ちすくんでいる姿に、

観客は立ち上げって拍手をし、あちこちから、

 

「大丈夫!私はあなた達をいつも応援してますよ!」、

「そうですよ!心配しないで!」、「また観に来るからね!」、

「早く治してね!」、等と次々に声がかかりました。

 

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プロの歌手が、しかも、世界的にスーパーヒットを飛ばし、

ラスベガスという一流のみが公演を許される舞台を中止するのは、どれほどの苦渋の決断であっただろうか、と思います。

 

きっとギリギリまで、3人で悩んだでしょう。

 

 

 

これまで何十年も色々なショーを観てきましたが、

こういった事態は私にとっても初めての経験でした。

 

人前で決して涙を見せないアメリカ文化、ましてや男性、

それも注目を浴びるセレブが涙を見せるまでに語りかけた真摯な姿。

一生忘れられない日になりました。

 

3人で舞台で謝罪しなくても、MCがアナウンスをする事もできたでしょう。

または、2人だけで事情を説明する事もできたと思います。

 

少なくとも、全米ナンバー1を何度も放った歌手が、

殆ど出ない声はきっと一番聞いてもらいたくなかったかと思います。

 

でも、直接お詫びを言いたかった、

その誠意ある気持ちが観客全員に伝わり、

最後にトレードマークのサングラスまで外し、

その姿を慰めるようにハグをしている姿に

たくさんの人がもらい泣きしていました。

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この経験で私は益々彼らのファンになり、

病気という致し方ない事情にも関わらず、

こういった人間味溢れる精一杯の対応に、

「だから彼らにはあのような素晴らしい曲を歌う事ができるのだ。。。」、

と改めて3人の心に触れられたような気持ちになりました。

 

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コンサートで素晴らしい歌声が聴けていたら、もちろん感動したと思います。

けれど、私は彼らの素顔に心から感動しました。

 

そしてアメリカ人は、こういった時に本当に寛大な国民だなあ、と思いました。

この為に遠路遥々来た人も少なくない筈です。

 

でも、自分を一番責めているであろう本人を、

誰1人としてそれ以上責めるどころか、皆でもっと応援しますよ!という

エールを立ち上がってすぐに送れる国民性は、学ぶ点が多いと感じました。

 

その後に2人はステージから下りてきて、観客との交流が始まりました。

 

 

まるで彼の分を埋めるようでもありました。

 

元々、この日はコンサートの後に、楽屋に行く予定でしたが、

この場で持参したプレゼントを渡しました。

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東日本大震災へのチャリティー活動にも熱心に協力をしてくれている

親日家の彼らは、とても喜んでくれました。

 

コンサートの代金は自動的に全額払い戻しになりましたが、

必ずまたラスベガスに彼らの歌を聴きに行きます。

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