パンダ幼稚園生を抱っこ
私が初めて本物のパンダを見たのは、
中国が「外国からの観光客を入国させる」、
という法案が成立しての第一団としてでした。
当時イギリスの植民地であった香港に入国し、
そこから鉄道で広州へ入りました。
陶器をチャイナと表現しているのに相応しく、
電車の中では中国茶を蓋付きの陶器のお湯のみで販売していました。
中国人は誰もが皆人民服で私も地味な服装でしたが、
それでもあっという間にたくさんの人達に囲まれて、
珍しそうにジロジロ見られた事をよく覚えています。
こういった同じ経験は、
ネス湖周辺から船で渡るスカイ島でも同じだった事も思い出します。
この時は、アジア系の人を初めて見た、
というのが珍しかったそうです。
そんな中国で普通の公園を散歩していましたら、
下の方に何か気配がして見下ろしますと、
簡単な囲いに何十頭もの汚れた動物が居て、
よく見るとそれがパンダだったのです!
あまりに汚れているので全体的に黒とグレーといった感じで、
パンダとは信じられない程でした。
お腹がすいてるのか、しきりに私に向かって全員でアピールします。
こんな貴重な珍種が雑に扱われている事に驚きました。
ですが今はご覧の通りです。
パンダを抱くのもかなりの高額の費用を払い、しかも数名のみの枠です。
それでも自分の番の直前でパンダの機嫌が悪くなると抱けません。
靴から全て消毒し、エプロンや手袋までして、という手厚い保護。
あの頃を考えますと今やパンダは超VIPですが、
思いがけず出逢った時の驚きは本当に嬉しい想い出です。
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