一朝一夕では芽生えない心。

命の大切さ、

家族との結びつき、

無償の愛や感謝の気持ちというのは、

幼い頃から自然に育まれていくのだと

感じる事がよくあります。

 

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長女や次女が朝の登校前に

必ず母(娘達の祖母)の部屋に行きますので、

朝の忙しい時に何をしているのかを尋ねますと、

病人ではないのに、

母が大丈夫かどうかを確認しに行っている

のだそうです。

 

 

 

ハワイに住んでいましても、

お盆になりましたら

家族で迎え火、送り火を焚き、

 

星を見ると、

これまでに亡くなった身内や

亡くなったペット達だよね、と話しかけています。

 

子供達の清らかな心からの視点に

驚かされたエピソードがあります。

 

3年程前に愛犬が4匹の赤ちゃんを産みました。

 

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4匹共に見た目はそっくりの真っ黒です。

 

心情的には全員を一緒に飼育したかったのですが、

合計5匹を自宅室内で飼育するのはIMG_0343

難しく、3匹の子犬は夫の姉と従兄弟が

もらう、との話が決まりました。

 

それで娘達に、うちに置く1匹を

選ぶよう言いました。

 

ところが何日経っても、

何度聞いても選びません。

 

いずれにしても、

「いつでも皆には会えるのだから」、と言いましたら、

泣きながら選べない理由を言いました。

 

「私達は皆にいつでも会えるでしょう。

でも、私達が選んだ犬だけが、いつもお母さん犬とBCIMG5172(変換後)

一緒に居れて、他にもらわれた子犬は、

お母さん犬と一緒に居れないんだよ!

そんな子犬の運命を決めるような

可哀想な事は私達にはできない!」と言うのです。

 

 

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私はその言葉を聞いて、自分の偏った見方を深く反省しました。

 

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選ぶ方の見方ではなく、

自分達が選んだ結果、

選ばれなかった子犬達は

お母さん犬から引き離されるんだ、

という子犬の方からの視点。。。

 

 

 

 

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子供ながらに、

年配の方やご先祖様、

ペットへ寄せる自然の思い。

これらは教科書で教わる事ではありません。

 

 

 

 

本人が感じる感情や心情で、

このような気持ちが自然に育っている事は

嬉しい驚きで、私達夫婦はこれ以上に

望む事はない、と思った程の想い出です。

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